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メッセージ from フォーラム

未公開作"リクエスト特集"始めます

2012.3.1

 アカデミー賞は『アーティスト』が作品賞、監督賞、主演男優賞他、全5部門最多受賞となりました。期待の『ヒューゴの不思議な発明』は同じく5部門受賞ながら、主要部門なしのちょっと残念な結果。『ヒューゴ』は映画草創期のフランスの映画作家メリエスへの、アメリカを代表する映画作家マーティン・スコセッシからのオマージュのような映画で、かたや『アーティスト』は同じく映画草創期のハリウッドへの、フランス人監督からのオマージュのような、全篇白黒、サイレントの異色のフランス映画。フランス映画が米アカデミー賞作品賞に輝くのは史上初めてであり、サイレント映画が作品賞を受賞するのもトーキー化以降では初めてのことと、初めてづくしです。当初、山形地区は5月末か6月上旬の上映予定でしたが、今回の受賞を受けて山形も全国と同時公開が実現しました。

 最近、山形等、東北各県の県庁所在地が、プリント制限に遭って、二番上映(全国から2ヶ月遅れの上映)に回される事態が増えているので、『アーティスト』では、人口対比で全国トップクラスの成績を上げて、映画の都、山形の心意気を示そうではありませんか。『アーティスト』は映画ファンにとっては至福の映画です。白黒・サイレントというハンディはありますが、ちょっとでも映画が好きなら観たら大好きになる映画です。フォーラムファンの方々は、なるべく早く観て、クチコミで拡げてください。よろしくお願いします。

 主演女優賞のメリル・ストリープは、フォーラム開業前年に『ソフィーの選択』での主演女優賞以来29年ぶりの受賞です。『ソフィーの選択』は'83年のキネマ旬報ベストテン第1位に輝きましたが、フォーラムが開館一ヶ月後に上映するまで、山形県では未公開でした。しかし今回の『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は、東根、八戸以外の全フォーラムで上映中です。助演女優賞を受賞した『ヘルプ 心をつなぐストーリー』も、配給会社からの"指名"で、東根以外の全フォーラムで3月31日から公開されます。地方都市で名画を見るという視点から見て、この30年で本当に歴史は動いた!と感じます。しかし一方、東京、大阪等大都市の電波圏だけ先に公開して、東北や九州、四国などの地方を二番公開(2ヶ月遅れ)にする"プリント制限"が、けっこう目立つようになりました(今年は『ペントハウス』と『J・エドガー』)。こういう地方差別をはね返すのは、映画ファンの力=山形で名画を大ヒットさせる力です。映画状況を変えるのは意識的に行動する観客なんだと、この28年の歴史を見て確信しています。『アーティスト』『ヘルプ』どちらも大ヒットさせてください。よろしくお願いします。

 さて、ミニシアター系、単館系の作品は、震災以降入場者数が激減して、いまだ回復のきざしがありません。特に、アート系専門館として運営してきた仙台での観客減少が激しく、単館系の作品を減らして、ロードショー系の作品の中から感動的なものを厳選して取り上げて対応しています。山形でも、単館系の作品を厳選して、結果本数を減らすという対応を取っています。でも、単館系の肝の作品はしっかり押さえています。『しあわせのパン』、『キツツキと雨』、『ヤング≒アダルト』、『人生はビギナーズ』等々です。中身はいいのだけれど、一週間の入場者数が100名未満の作品は、上映を断念せざるを得ないのが実情です。これでは、単館系の未公開作品が増えすぎますので、2~3ヶ月に一回、皆様からのリクエストで、一日だけ上映する機会を作ろうかと、企画を進めています。上映したら必ず観ます!という人だけリクエストください。リクエストが100人を超えたら、必ず上映します。しかし、リクエストは100人なのに、上映したら50人というのでは、この企画は1回で頓挫します。こういう双方向の企画を長続きさせるためには、参加者の本気度が問われます。リクエストはロビーとハガキで受け付けようと思います。開始時期は、日常的に映画を見ている人が参加できるように、ロビーで発表します。

 いろいろとお願いばかりですが、行動する観客がいい映画状況を創る!と信じて、ふるってご参加ください。

2012年3月25日
(フォーラムネットワーク 代表 長澤裕二)