お使いのブラウザは本サイトではサポートされておりません。

FORUM CHINEMA NETWORK フォーラムシネマネットワーク

メッセージ from フォーラム

『終の信託』はあなたの選択を迫ります!

2012.10.1

 9月の映画界は、昨年とは段違いに好調です。8月末に始まった『あなたへ』は高倉健が初めてテレビで映画の宣伝をしていることが話題になり、目標の10億円を軽々と超え、25億円に迫る勢い。そして『踊る大捜査線』が本当に最終作ということで、70~80億円に迫ろうかという大ヒットスタート。さらに、小粒ながらも150~200スクリーンに拡大された、フォーラムが得意とするジャンルの『闇金ウシジマくん』『夢売るふたり』『鍵泥棒のメソッド』が、どれも5億円前後のヒット。また秋の感動作『天地明察』も15億円くらい行けるのでは…というスタートです。

 外国映画では『バイオハザードV』『デンジャラス・ラン』『白雪姫と鏡の女王』がそれぞれにヒット。特に『バイオハザード』は前作の47億円を超えるかという勢いです。やはり、秋は見応えのある作品が多いので、観た人の満足度も高く、さらにクチコミで広がるという、とても良い転がり方をしているように思います。

 さて、9月最終週は『ボーン・レガシー』『ハンガー・ゲーム』のアメリカ映画2作と、久々のソニーピクチャーズアニメである『モンスター・ホテル』が登場します。どれも見応え十分!『モンスター・ホテル』の吹替が、歌もしっかり日本語に吹き替えているのが見どころというか、聴きどころです。

 10月の1週目は、日本映画が頑張ります。『ツナグ』は個人的に大好きな辻村深月(私の娘と同い年くらいの若い作家)の原作小説の映画化で、感動的に楽しめるお話です。男女共に楽しめる作品なので、20億円くらいは狙えるかと思います。北野武の『アウトレイジ ビヨンド』は、ワルたちの結末まで描かれており、男性に支持される映画。中山美穂、岩井俊二の『新しい靴を買わなくちゃ』は女性に支持される映画で、どちらも10億円前後か。

 10月中下旬には『推理作家ポー 最期の5日間』『エクスペンダブルズ2』もあって、10月もそれなりに頑張ってもらえるかなと期待しています。

 今年の7月に私の母が亡くなりました。母は3年余り病院で寝たきりで、最後の半年は、点滴だけで生きていました。今の医療は、食べられなくなっても、チューブで食べ物を入れて生かし、最後は点滴だけでも生かしておくのが治療です。私は尊厳死協会に入っていますので、チューブだらけの治療は拒否できますが、生前、母とはそのような話をしていませんでした。つないだチューブをはずしてくれとも言えず、母には可哀想なことをしました。

 自分の一生の終わり方を決めるのは自分ですが、事前にしっかりと決めておかないと、不本意に生かされてしまうことが多々あります。10月27日から始まる『終の信託』は、「最期のときは長引かせないでほしい」と患者から託された医師が、殺人の罪で起訴されるお話です。自分が託したい"終の信託"は、医師だけではなく家族にも伝え、文書にも残し、また尊厳死協会に入るなど事前に準備をしておかないと、大変なことになるのです。

 まずは、是非この映画を観てください。2時間26分、力作です。自分の最期をどうするかは、事前に話し合いをしておくことをおすすめします。そうでないと、自動的に、"生かされる"ことになります。尊厳死協会にお願いして、入会勧誘のリーフレットを分けてもらうことにしました。上映期間中、ロビーに設置します。

 『ジョルダーニ家の人々』4部作400分を、一挙上映します。これだけの時間を取るのは大変ですが、その困難さ以上の深い感動があります。再上映は決してありません。今回が唯一の映画館上映です。お見逃しなく。

2012年9月21日
(フォーラムネットワーク 代表 長澤裕二)