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メッセージ from フォーラム

『春を背負って』と『超高速! 参勤交代』

2014.4.1

 4年前に還暦を迎えました。その時、山形市内から見えるどの山にも登ったことがないことに気づきました。今ならまだ体力的に登る気になれば登れるが、あと10年経ったら登れない。よし、見える山全部登ろう!

 最初は白鷹山。昭和25年生まれの私たちの守り本尊の山です。無事還暦を迎えたことに感謝して登りました。次は月山。高さは2000m近いですが、初心者にもやさしい山です。次は小学校の校歌にも歌われた竜山。子供のころから毎日見ていた山です。鎖場(鎖をたぐって登るような難所)もあって、なかなか楽しい登山でした。そして雁戸山。下から見えるあのギザギザは、登るとどうなっているのか、とても楽しみでした。そして、山形県の最高峰、鳥海山にもひとりで登りました。その後、南蔵王の縦走、山形神室山、面白山と、見渡せる山々を登り終えて、去年、市民登山愛好会という登山サークルに入りました。

 4月から10月まで毎月2回の例会で県内の山々はもちろん、宮城・福島・秋田・岩手の山々にも足を延ばすことになりました。そして去年7月、信州の3000m級の山にも初挑戦しました。さすがに体力の未熟を実感し、以来、千歳山トレーニング登山を開始しました。山形にいる限り、原則毎朝頂上まで登ります。今日で144回を数えました。そんな私の4年目の登山シーズンに登場したのが6月14日公開の『春を背負って』なのです。原作は秩父の山々ですが、映画は信州の3000m級の山に置き換えられています。映像的な迫力がすごい映画に完成しました。山好きなら必見の映画だと思います。まだ、山にはまっていない方にもおすすめです。山に登ることの素晴らしさにふれてください。

 6月のもう一本は6月21日公開の『超高速! 参勤交代』。この映画のラスト、江戸城として登場するのが、山形の霞城の大手門なのです。庄内映画村(現在はスタジオ・セディック庄内オープンセット)に行ったことのある人なら、あ、このシーン映画村だ!と気づくはずですが、ラストの江戸城が山形の大手門なんて、あまりに身近で笑っちゃいます。(喜劇ですから、大いに笑ってください!)

 実はこのロケ、見に行ったのですが、貸し切りじゃないため、シーンとシーンの間に一般の通行人がゾロゾロ通るという状態で撮影していたのです。つまり、時々通行止めになりますが、そこを通りかかった人たちが注視する中での撮影なのです。現代劇の場合は、こういうゲリラ的な撮影もありますが、時代劇で完全通行止めなし、一般のロケ見学OKの撮影なんて初めて見ました。あの日霞城公園を散歩した人は、大もうけでしたね。

 そうして出来上がった映画は、面白い!の一言に尽きます。ラストの大盛り上がりが、延々山形の大手門でやられているのですから、山形の人は30倍楽しめます。

 さて、5月の単館系もかなり充実しています。

 アカデミー賞主演女優賞受賞の『ブルージャスミン』。

 観ているだけでドギマギしてしまう映画『愛の渦』は、忘れられない映画体験になります。

 『8月の家族たち』はアメリカ人を理解するのにうってつけの傑作です。

 そして、『グランド・ブダペスト・ホテル』が全国100館で公開されます。フォーラムファンの方々なら、多くの方が今年のベスト・ワンに選出するはずです。去年の『ムーンライズ・キングダム』も楽しめましたが、今回は、はっきりケタ違いの大作です。ウェス・アンダーソン監督の最高傑作間違いありません。お楽しみに。

2014年4月30日
(フォーラムネットワーク 代表 長澤裕二)