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メッセージ from フォーラム

『君の名は。』が2016年を代表し、記憶されるべき映画になりました。

2016.9.1

201609_sully© 2016 Warner Bros. All Rights Reserved.
『ハドソン川の奇跡』公式サイトはこちら

 まずは先月の報告から。『君の名は。』が4週目の土・日で91億円を越え、今月中に100億を越え、本年度No.1の大ヒットになることが確実になりました。10月、11月も『君の名は。』に匹敵する作品はなく、150億から200億円近くまで伸び続けるのではないかと途方もない見通しを、勝手に立てています。当初は学生や20代の若者中心だった客層も、週を経るごとに小学生からファミリー層まで拡がり、国民的映画の様相を呈してきました。前作『言の葉の庭』が1億円台という小さな小さな映画なのに、いきなりメジャー公開されて100億円を一気に越えるというのは、この業界でも初めてのことで、この大ヒットは誰にも予想できないものでした。

 少しでも映画好きな方は、『君の名は。』を観て、なぜここまで大ヒットしたのか、考えてみてください。『君の名は。』の大ヒットは、今世紀最大のビックイベントになりつつあります。あなたも是非ご参加ください。

 先月試写を観のがしていた『聲の形』をソラリスの初日に観ることができました。全く予想外の素晴らしい映画でした。耳の聞こえない女の子が転校してきて、どう接したらいいのかわからない主人公たちのとまどい。そして始まるイジメと無視の輪。小学校6年生から高校3年生までの少年少女たちの成長と自覚の物語。こんなヒリヒリした感覚は初めての経験でした。映画の主人公たちの生き方の真っすぐさに圧倒されて、目を離せませんでした。観ている客層は、主人公たちと同じ年頃の少年少女のみ。彼は主人公たちの誰に思い入れをして観ているのか。そしてこの映画のクチコミはどのように拡がって行くのか。初日の3連休は、『怒り』を抑えて第2位のスタートになりましたが、スクリーン数が限られているので、ソラリスでは『君の名は。』に匹敵する大ヒットになっています。この2作が競い合って数字を伸ばしてくれればと願っています。

 さて先月中に試写を観ることができなかった、クリント・イースト・ウッド監督の『ハドソン川の奇跡』を、最終試写でようやく観ることができました。

 7年前の「ハドソン川に着陸して全員助かった」あの事故報道はよく覚えています。でも、あの救出劇のあとに、このような査問会が開かれていたという歴史的事実は全く知りませんでした。全エンジン停止という事故直後に、飛行場に引き返せば、無事に着陸できるはずだったという、コンピュータの判断。しかし機長たちは、間に合わないと、ハドソン川に着陸した。この判断は本当に正しかったのかを問うのがこの映画です。プロの仕事は、毎日同じことの繰り返しのように思われがちですが、漫然と繰り返してはいけません。毎日新鮮に対応する中に、”プロの経験”が積まれ、あのような奇跡の生還が可能になるのです。この映画、自信を持っておすすめします。上映は10月下旬まで。お見逃しなく。

 10月スタートする映画もおすすめがたくさんあります。1日(土)『SCOOP!』、7日(金)『ジェイソン・ボーン』、15日(土)『何者』、22日(土)『闇金ウシジマ君 ザ・ファイナル』、29日(土)『デス・ノート』。単館系からは、痛い映画ながら『ニュースの真相』が忘れられません。

 映画と山形の文化状況を愛しながら、映画をお楽しみください。

2016年9月23日
(フォーラムネットワーク 代表 長澤裕二)