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レポート

2017.2.15

『ラ・ラ・ランド』来日記者会見レポート

 ラ・ラ・ランド来日1

 

 先日、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督と主演のライアン・ゴズリングさんの来日記者会見が行われました。会場となった六本木のホテルに到着すると、すでにカメラを持った大勢の記者たちの熱気でムンムン。本編の冒頭シーンさながら、高速道路の渋滞に巻き込まれるというハプニングを乗り越えて、ついにお二人が登場しました!

 

司会:まずはひと言、お願いします。

 

デイミアン:日本に来ることができて光栄に思っています。僕は日本が初めてでライアンは2度目なので、新鮮な体験をしています。心を込めて作った映画なので、日本で公開できることが嬉しいです。

 

ライアン:日本に来ることができてとても嬉しいです。特に、日本人はロマンティックでミュージカルが好きな人が多いと聞いたので、この映画を気に入ってくれるといいなと思います。

 

司会:アカデミー賞に14ノミネートされて、今のお気持ちは?

 

デイミアン:驚きましたが、とても名誉に思います。発表の時、ライアンと僕は同じホテルに滞在していたので、一緒にシャンパンでお祝いをしました。これは愛とチームワークで作った作品です。大勢の人たちが集まって、力の限界ギリギリまで頑張ったので、みんなの努力が認められたことが嬉しいです。

 

ライアン:自分たちが望んだ形でこの映画を作ることができて、そして観客が反応してくれたこと自体が、すでに賞に値するような素晴らしい体験でしたので、ノミネートは期待以上の出来事でした。デイミアンが言ったように、映画を作るというのは真の共同作業ですので、今回多くの仲間が認められたことが何よりうれしいです。

 

Q映画のイメージを形にするために、どのようなことをしましたか?難しかったことは何ですか?

 

デイミアン:この映画が完成するまではとても長いプロセスでしたが、僕にとってカギになった瞬間の一つは、ライアンに出会ったことです。ライアンとエマは3か月のリハーサルをしたのですが、彼らが歌や踊りのレッスンを受けている同じスタジオで、僕らがセットや衣装の準備をしていたので、まさに一緒に作り上げていったという感じです。

 

ライアン:僕たちが最もこだわったのは、ミュージカルというジャンルの可能性を最大限に引き出しつつ、どうしたらノスタルジアに陥らずに現代的で身近に感じられる映画にできるのかということです。つまり、どうしたら演劇的ではないリアルなキャラクターが、ダンスをしながら宇宙に飛んで行くようなことを表現できるのか、といった事です。このバランスをとるのはとても難しい部分でしたが、やりがいのあるチャレンジでした。

 

Qライアンはこれまで、人間のダークサイドを描いた役が多かったと思いますが、監督はライアンのどのようなところに、今回のセバスチャン役を演じる素質を見出したのでしょうか?

 

デイミアン:ライアンは演技の幅が広く素晴らしい俳優です。これまで暗いサイコパスの役がたくさんありましたが、楽しくロマンティックな役もやっていますよ。『ラブ・アゲイン』とか、『ラースと、その彼女』とか。だから彼はどんな役でもできると思いました。実際に会ってみると映画に対する知識と情熱があり、ミュージカルも音楽も好きだという事がわかりました。彼はこの映画を作るために必要な素質をすべて持っていて、セバスチャンという人物に命を吹き込んでくれたと思います。

 

司会:監督の今の言葉を聞いて、ライアンさんはどう思いますか?

 

ライアン:今のは僕が原稿を書いてデイミアンに言わせたんだよ(会場一同笑)。本当は演出通りもっと情熱的に語ってほしかったんだけどね。

 

Q原作のないオリジナル映画がヒットするのは最近では珍しいですが、この映画が米国でヒットしたのはなぜだと思いますか?昨今の政治的に不安な時代において、観客は癒しを求めているのでしょうか?

 

デイミアン:確かに僕たちは、ミュージカルから得られる喜びや前向きな感情は何にも代え難いという話はしていました。しかし僕たちが一番大切にしたのは、できるだけリアルで正直なストーリーを語ることです。叶う夢もあれば、叶わない夢もある。それが観客の心に訴えかけたのかもしれません。さっきライアンも言ったように、ミュージカルの空想的な部分と現実世界のミックスを、観客の皆さんは僕たちが期待した以上に楽しんでくれたのかなと思います。

 

ライアン:映画というのはスクリーンで観て周りの人と共有できることが素晴らしいと思いますが、僕たちは最初のころから、スマホではなく、スクリーンで共有したくなるような映画にしたいねと話していました。だから、実際に観客が映画館に来てくれたことが嬉しいです。

 

Q監督が「愛をこめて作った」と言った通り、映画好き・ミュージカル好きの観客は、随所に散りばめられたオマージュに興奮してSNSでもいろいろと盛り上がっているようです。中でも「ここはみんなが気づいていないだろう」というような秘密のオマージュはありますか?

 

デイミアン:無意識にオマージュを捧げているシーンがたくさんあります。僕たちは、数々の大好きなミュージカル映画の記憶の海で泳いでいるようなものですから。日本に来てからある人に言われたのは、まったく意識はしていなかったのですが、鈴木清順監督の『東京流れ者』の要素が入っているのではという事でした。超ワイドフレームで、ポップアートのような色遣いで、僕にとってこの映画は、銃が出てくるミュージカルのようなものです。この映画は隠れたオマージュといえるかもしれませんね。このことは、少なくともアメリカではまだ誰にも指摘されていません。それから今ライアンが思い出させてくれたのですが、僕たちが使った録音スタジオは、『オズの魔法使』や『雨に唄えば』など傑作ミュージカルでも使われていて、そんなところで歌やオーケストラを録音できたことは、とても嬉しい出来事でした。

 

司会:ライアンさんはどうですか?

 

ライアン:いまの『オズの魔法使』のスタジオの話は、僕の答えとしてカウントしてもらえませんか?(会場一同笑)僕が言おうと思っていたことなので。

 

ラ・ラ・ランド来日2

 

 最後に、映画の大ヒットを祈願して鏡開きが行われました。するとデイミアン監督は「お酒のいい匂いがするね、飲まないと勿体ないね。」と笑顔でコメント。知的でユーモア溢れるライアン・ゴズリングと、ライアンに負けず劣らずハンサムなデイミアン・チャゼル監督。息の合った二人の記者会見は、最後まで笑いが絶えず、温かい雰囲気のまま幕を閉じました。
 何度でも見たくなるビタースイートな『ラ・ラ・ランド』はいよいよ2月24日(金)です!


(フォーラム番組編成 橋浦綾)

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