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メッセージ from フォーラム

東日本大震災《復興キャンペーン》を始めます

2011.4.1

 フォーラムネットワークの7サイトは、今回の地震の震源地をグルっと囲むようにあります。各地、1~3週間、休館せざるを得なかったため、3月の入場者数は、ネットワーク全体で前年比半 減という厳しい結果になりました。津波に襲われた沿岸部に近い仙台と、原発事故が収まらない福島の影響が特に大きく、まだ映画どころではない被災地の現実が見えてきます。

 しかし、映画は、観た人に勇気を与え、映画の感動が生きる活力を生み出すような元気の素です。被災地の人々が映画に目を向けられるようになることが本当の復興であり、映画を観ながら元気をもらって頑張るのが復興です。

 フォーラムネットワークの7サイトで、5月1日から、東日本大震災《復興キャンペーン》を始めます。第1弾として、入場者1人につき10円を、各県の赤十字社を通じて義援金として送ります。 期間は5月1日から6月30日までの2ヶ月間。10円というと少額のようですが、フォーラムの、この10年間の平均の利益は入場者1人につき5円程度なので、かなり大きい金額です。7サイトで、この2ヶ月間で見込める入場者数は25万人から30万人。1人10円でも250万円から300万円となります。映画を観ることが被災地の復興につながりますので、ぜひこの期間に1本でも多く映画をご覧になってほしいです。

 第2弾は、復興名画上映会です。これは、配給会社の協力を得て、7サイトのフォーラムで有料上映し、その入場料金を義援金とするものです。各配給会社と相談して、早ければ6月から実施したいと考えています。既に、いくつかの配給会社から協力の申し出を受けています。詳細は決まり次第発表します。

 第3弾は、被災地である沿岸部での、無料上映会です。これはフォーラムの出張上映部隊ともいうべき山形県映画センターが担当します。出張上映は、他にもいろんな人たちが企画しているようで、先日、日本映画監督協会からも協力の要請がありました。沿岸部には現在営業している映画館もありますので、作品や上映会場の選定には気をつけながら進めたいと思います。

 『英国王のスピーチ』を、2月26日からフォーラム仙台とフォーラム那須塩原で封切りました。3日後に、米アカデミー賞の作品賞をはじめ主要4部門の受賞が決まり、レディースデイや土日は満席になる大ヒットとなりました。ところが、3月11日の大震災で休館し、ようやく再開したら入場者数が震災前の4分の1に激減しました。心に余裕がないと、映画には目が向かないことを実証するデータです。山形・東根では23 日から上映が始まります。早めにご覧になって、クチコミで広めてください。

 停電と物資・ガソリン不足に苦しんだ山形県ですが、私たちが復興の先頭を切っていきましょう。よろしくお願いします。

(フォーラムネットワーク 代表 長澤裕二)

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