メッセージ from フォーラム
『ギャラクシー街道』『図書館戦争 THE LAST MISSION』そして『この国の空』
2015.9.1
©2015「この国の空」製作委員会
『この国の空』公式サイトはこちら
さて、いよいよ秋本番です。先日のシルバーウィーク5連休は『ヒロイン失格』『心が叫びたがってるんだ。』が大健闘して、どの劇場も久々に若い人たちで賑わいました。1月からの累計も前年比で5%ぐらいアップしています。
先月も書きましたが、10月のイチオシは『マイ・インターン』です。定年退職後の70歳から再就職して新人研修を受けるお話です。定年前後の方ばかりでなく、ぜひとも若い方々にもおススメしたいと思います。クチコミにささえられる大ロングランを目指します。
日本映画のイチオシは三谷幸喜監督の『ギャラクシー街道』です。スペース幹線道路沿いの小さなハンバーガーショップを舞台に、超個性的な宇宙人たちが笑わせてくれます。SFだからできる舞台設定とキャラクター設定が楽しめます。
『図書館戦争 THE LAST MISSION』は、2作目にして完結篇。本を守る図書隊という発想は、現実から考えると、とても荒唐無稽に感じられますが、この秋の安保法制の決まり方や、来月から導入される”マイナンバー”などを見ていると、おとぎ話とばかりも云えない気がしてきました。
先日、『ドローン・オブ・ウォー』という映画の試写を観ましたが、無人戦闘機ドローンを戦場から遠く離れたアメリカの基地から遠隔操作して、敵要人や敵部隊にミサイルを打ち込むという戦い方の、現実の戦争の映画でした。こんな時代に自衛隊を海外に送る法律を作ってどうするつもりなんだろうと、冷え冷えとしました。この想いを忘れないようにしないと。
半年も前に1回だけ見た『この国の空』が忘れられません。戦争は兵士ばかりでなく国民全部を巻き込むものです。庶民にとっての戦争という意味で、普通の人々が観るべき映画なのではないかと思います。傑作です。脚本家で、今回監督もした荒井晴彦さんのトークショーもあります。荒井さんとはお会いしたことがないので、今回とても楽しみです。映画もまた見ます。
2015年9月30日
(フォーラムネットワーク 代表 長澤裕二)
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