メッセージ from フォーラム
『恋妻家宮本』と『ドクター・ストレンジ』
2016.12.1
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まだちょっと早いですが、2017年あけましておめでとうございます。 本年もフォーラムがみなさんにとって幸多い映画館であるよう、せいいっぱい努力します。 いい映画をたっぷり楽しみながら、ご支援、ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
さて、新春第2弾は驚きの映画で幕開けです。『恋妻家宮本』は一見普通の娯楽映画のようにも見えますが、実は深ーーい贈り物です。愛妻家というのは世に数多く存在しますので、だいたい意味はわかりますが、恋妻家(こいさいか)というのはこの映画の造語なので、映画を観ないと意味がよくわかりません。優柔不断な中学校教師宮本陽平の仕事や生き様を通じて、人生の半ばを過ぎたごく普通の男の哀歓を描いています。そして、えも言われぬ深ーーい感銘を受けます。
原作は重松清の「ファミレス」。監督・脚本は「家政婦のミタ」他のテレビドラマのカリスマ脚本家、遊川和彦が映画を初監督しています。人生、正しく生きることよりも、もっと大切なことに気付かせてくれる、応援歌のような映画です。娯楽映画仕立てではありますが、2017年最初の大好きな映画です。公開は1月28日(土)です。お楽しみに。
外国映画では『ドクター・ストレンジ』がイチオシです。マーベル映画をイチオシなんて、これまでの私の経験からはあり得ない話なのですが、今回は本当に心から楽しめ、感動すらしました。アメコミ、ヒーローものの娯楽映画ばかりかと思っていましたが、今回は脱帽です。マーベル映画を敬遠してきた人々にこそ、オススメしたいと思います。1月27日(金)公開です。
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は、ティム・バートンのストレンジ・ワールド全開のダーク・ファンタジーです。期待を裏切らない新しいワンダーランドです。登場人物も多く、スピーディなので、私は2回目のほうが落ち着いて楽しむことができました。2月3日(金)から公開になります。
『沈黙 -サイレンス-』は力作です。日本人の登場人物たちの力演にもご注目ください。遠藤周作の原作はまだ読んでいませんが、今度こそ原作をしっかり読んで、もう一度観なおしたい映画です。1月21日(土)公開です。
お正月なのに単館系の傑作も相次いで登場します。『この世界の片隅に』『湯を沸かすほどの熱い愛』『アズミ・ハルコは行方不明』『ヒトラーの忘れもの』。お正月早々慌ただしくてすいません。
そしていよいよアカデミー賞の季節がやってきます。ノミネート発表は1月24日(火)、授賞式は2月26日(日)、日本時間ではそれぞれ翌日になります。やはり大本命は『ラ・ラ・ランド』でしょうか?
2016年12月25日
(フォーラムネットワーク 代表 長澤裕二)
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