1957年、夏。イタリアの自動車メーカー、フェラーリの創始者で59歳のエンツォ・フェラーリは重大な局面を迎えていた。妻ラウラと設立した会社は業績不振で経営の危機に瀕し、1年前に難病を抱えた息子ディーノの死により家庭は破綻状態。その一方で、密かに愛し合っていた女性、リナ・ラルディとの間に生まれた息子ピエロを認知することはできない。エンツォは起死回生を賭け、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース“ミッレミリア”にすべてを賭けて挑む…。
F1界の帝王と呼ばれたフェラーリ社の創設者エンツォ・フェラーリの情熱と狂気を圧倒的熱量で描く、衝撃の実話。