ホフマン物語/英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2024/25The Tales of Hoffmann
(C) Keith Saunders
鬼才ダミアーノ・ミキレットによる大胆な新演出!悲劇的な3つの恋模様を描いた幻想的なオペラ『ホフマン物語』
19世紀のパリで風刺に満ちたオペレッタ劇場を一大旋風に巻き起こしたジャック・オッフェンバック。『地獄のオルフェ(天国と地獄)』のキャッチーな音楽はあまりにも有名だ。そのオッフェンバックが生涯の最後に一作だけ書いたオペラ『ホフマン物語』は、彼の才能が遺憾なく発揮された傑作だ。人生で巡り合った三つの恋を回想する、詩人ホフマンの幻想的な物語である。
今回の新演出は、これまで『カヴァレリア・ルスティカーナ』や『道化師』の二本立て、そして『カルメン』などの演出で高く評価され、英国ロイヤルで高い人気を誇るダミアーノ・ミキエレットが手掛けた。緑の酒の精(アブサン酒を想起させる)が飛び回るプロローグに始まり、ホフマンの三つの恋が彼の成長とともに描かれる。オランピアとの出会いは“学校における初恋と失恋”として描き、アントニアの幕はオペラ歌手ではなく、踊れなくなってしまったバレエ・ダンサーへの真剣な愛、そして、ジュリエッタとの恋はゴージャスなクラブを舞台に金銭のからむ愛の多面性を描く。演出にはバレエが多用され、動きの多いシーンが展開する。学校のシーンはポップな世界観で、アントニアの家はパステルカラーの美しい部屋に小さな劇場があり、そこで踊るバレリーナたちまで登場するなど、贅沢な演出が施されている。
また、出演者にも注目。ホフマンを歌ったファン・ディエゴ・フローレスがパーフェクトな歌と演技を見せ、オランピア役のオルガ・プドヴァは煌めく高音を響かせている。また、アントニア役のエルモネラ・ヤオは、その悲劇的な感情表現の深みを持たせ、ジュリエッタ役のコスタ=ジャクソンもその艶やかさで魅了する。そして、四役を歌うアレックス・エスポージトは、圧倒的な歌唱に加えて悪魔的なキャラクターを見事に演じて絶賛された。
本作は、「世界で最も常軌を逸したオペラの美しくウィットに富んだ表現(ザ・テレグラフ)」「耳と目の祝祭:英国ロイヤルでダミアーノ・ミキエレットの新しい『ホフマン物語』(バッハトラック)」など、賞賛が相次いでいる。アントネッロ・マナコルダの指揮も引き締まった音楽作り。これこそまさに必見のプロダクションである。
ストーリー
うらぶれた詩人ホフマンは、今日も酒場の片隅で強い酒をあおって人生の辛苦を忘れようとしている。やがてホフマンは彼をからかう学生たちに、これまで愛した女性たちとのストーリーを語り始める。機械人形オランピアへの恋、歌を禁じられた歌手アントニアへの恋、そして高級娼婦ジュリエッタへの恋…。
鑑賞料金:一般3,700円 / 学生2,500円
予告編
※予告編をご覧いただけます。
- 【公開日】
- 2025年3月28日
- 【上映時間】
- 236分
- 【音楽】
- ジャック・オッフェンバック
- 【演出】
- ダミアーノ・ミキエレット
- 【上映期間】
- 3/28(金)~4/3(木)
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- 【公開日】
- 2025年3月28日
- 【上映時間】
- 236分
- 【音楽】
- ジャック・オッフェンバック
- 【演出】
- ダミアーノ・ミキエレット
- 【上映期間】
- 3/28(金)~4/3(木)