白鳥の湖/英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2024/25Swan Lake
(C) 2022 ROH. Photograph by Tristram Kenton
去年好評につき、新たに特典映像の加わったアンコール上映が決定‼ ヤスミン・ナグディ×マシュー・ボールが魅せるクラシック・バレエ不朽の名作『白鳥の湖』
チャイコフスキーのあまりにも美しく心を揺さぶる旋律に乗せた、クラシック・バレエの不朽の名作『白鳥の湖』。2018年5月にロイヤル・バレエ団によって、31年ぶりに新演出によるプロダクションに一新されて熱狂を呼んだ本作は、昨年のリバイバル上演も大ヒットを記録し、インタビューやリハーサル場面など新たな特典映像も加わったアンコール上映作品としてスクリーンに帰ってきた。
2024年4月24日に収録された今回のシネマでは、ロイヤル・バレエの新時代を象徴するプリンシパルの二人、ヤスミン・ナグディとマシュー・ボールが主演。昨シーズンの『眠れる森の美女』や、2019年の『ロミオとジュリエット』と、シネマでこの二人の主演が上演される機会も多く、至高のパートナーシップを築いてきたペアだ。スカーレット版『白鳥の湖』の特徴と言えるオリジナルの4幕で、愛し合いながらも結ばれない運命を嘆き慟哭するパ・ド・ドゥ (デュエット) の、二人の卓越した表現力を昇華させた痛切なドラマ性が胸を打ち、涙せずにはいられない。
幕間の解説映像では、主演のナグディ、ボールのインタビューとリハーサルシーンに、新たに今回の上映のために二人のリハーサルとインタビュー映像が追加されている。特に本作の中でもハイライトである3幕の「黒鳥のパ・ド・ドゥ」について、どのように白鳥から黒鳥へと気持ちを切り替えているか、そしてクライマックスのオディールの32回転のグラン・フェッテを踊るためにどのように自身を奮い立たせているか、その心理をナグディが語る場面は大変興味深い。またケヴィン・オヘア芸術監督による解説や、ジョン・マクファーレンによる舞台美術の解説やメイキングと盛りだくさんの内容で、作品の理解を深めることができる。
『白鳥の湖』はクラシック・バレエの代名詞と言われ、日本では最も多く上演されるバレエ作品であるなど最も人気の高い名作である。幾多の版の中でも最高傑作であるスカーレット版の『白鳥の湖』を、世界トップのバレエ団であるロイヤル・バレエの名演で観られる「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」でぜひ大スクリーンで体感してほしい。
ストーリー
女王の顧問に化けた魔王ロットバルトが支配する宮廷。誕生日を迎えたジークフリート王子は、女王に明日の舞踏会で花嫁を選ぶようにと命令される。狩りに出たジークフリートは白鳥の群れに出会う。そのうちの一羽が美しい女性オデットに変身すると、たちまち王子は恋に落ちる。だがオデットは、魔王ロットバルトの呪いに囚われており、夜の間だけ人間の姿に戻ることができる。この呪いは、まだ誰も愛したことがなく、不滅の愛を彼女に誓った男性によってのみ破られる。
宮廷の舞踏会には、王子の花嫁候補である4人の姫君が各国から参列する。王子はオデットを愛しているため、この中から花嫁を選ぶことができない。オデットにそっくりなオディールが現れて王子はオデットだと思い込み魅せられる。ロットバルトは、王子をだましてオディールに愛を誓わせる。王子のオデットへの愛の誓いは破られてしまった。ロットバルトは宮廷を乗っ取り、だまされた王子は湖畔へと走る。打ちひしがれたオデットが彼を迎える。永遠に白鳥であり続ける運命を背負ったオデットには、人間の姿に戻るにはただ一つの方法、死しか残されていなかった…。
鑑賞料金:一般3,700円 / 学生2,500円
予告編
※予告編をご覧いただけます。
- 【公開日】
- 2025年5月16日
- 【上映時間】
- 188分
- 【演出】
- リアム・スカーレット
- 【出演】
- ヤスミン・ナグディ/マシュー・ボール
- 【上映期間】
- 5/16(金)~5/22(木)
- 【公開日】
- 2025年5月16日
- 【上映時間】
- 188分
- 【演出】
- リアム・スカーレット
- 【出演】
- ヤスミン・ナグディ/マシュー・ボール
- 【上映期間】
- 5/16(金)~5/22(木)