東京の大手食品商社に勤めるサカイヒデキは様々な食ブランドのM&Aを手がけており、上司の副社長ケイコと婚約中。米国モンタナ州に所有する牧場収益化を担当することになり、ヒデキは希少価値の高い和牛で再建することを目指しモンタナへ向かう。しかし空と大地がどこまでも続くモンタナでは東京の常識は通じず、和牛の事業計画をプレゼンするが取り合ってもらえない。やがて自然や人との交流を通して土地の魅力に気付いた彼は、牧場を手伝いながら労働者たちとも打ち解けていき、効率一辺倒の働き方やケイコとの関係を見つめ直していく…。井浦新がアメリカ映画で初主演を務めた、山田洋次監督の海外現場（第41作『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』）に参加したこともあるマーク・マリオットの長編映画初監督作。